2009年10月09日 (金)
★4つ。

エッセイにも何度も猫の話が出てくる、
猫好きの村上春樹さんが訳した絵本『ポテト・スープが大好きな猫』。
おじいさんと猫の、そっけないようでいて
本当はお互いに大切に思い合っている
いい雰囲気がじわんと伝わってきます。

文章も絵も、猫好きな人が書いたんだなあ、という感想。
気まぐれで人に媚びないけれど
かまわれないとちょっとスネちゃう、
猫のわがままなかわいさがよーく描かれていて
猫好きにはもうたまらんです。
「この猫のことがけっこう気に入っているのですが、
そんなそぶりは、ほとんど見せ」ないおじいさんがまた素敵。
愛想も人付き合いも良くないけれど、
実はユーモアセンスもあって優しい。

絵もストーリーの雰囲気に似合っていて魅力的。
寂しいシーンはドキッとするほど寂しく、
のどかなシーンはやわらかい空気感があって、
おじいさんと猫との静かな生活を伝えてくれます。

村上春樹さんの文章は独特のリズムが心地いい。
訳者あとがきでは、文章の中には入りきらなかった
英語のニュアンスが説明されていて
それもまた楽しかったです。

そして猫ばかの私には、この雌猫が
うちの猫と同じ種類・メインクーンに見えて仕方ない。
メインクーンのレッドタビーという毛色の猫にちがいない!
って勝手に盛り上がっております。

愛猫るん君。

表紙の絵に似てる写真を選んでみましたが、
いかがでしょうか似てないでしょうか?
ちなみにこの子はブルータビー。


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テキサスの田舎に、
おじいさんと雌猫が住んでいました。
ねずみも捕らずのんびり暮らす猫の好物は、
おじいさんが作るポテト・スープ。
気難しいけど通じ合える、
そんな年取った雌猫の魅力に、
あなたも浸ってみませんか。

参考:「BOOK」データベース
『ポテト・スープが大好きな猫』