★3つ。

コジマケンさんが描いた表紙が目を引く『奥様はネットワーカ』。
ミステリアスなストーリーとポップなイラストが調和して、
謎めいているけどかわいい、洒落ているけど恐い、
不思議で独特なイメージになっています。

6人の登場人物、及び犯人らしき人物によって
短いスパンで視点が入れ替わります。
その合間に詩のような文章が挟まってくるのだけれど
ちょっと難解だし、話の流れがつかえてしまうようで
あまり好みではなかったな。

けれど、話自体は面白かった、という感想。
視点がコロコロと変わるので
慣れないうちはちょっと目まぐるしいけど、
その分スピード感があり、次へ、次へと展開が気になります。

6人の人物それぞれの謎めいた行動を見ていると
一人ひとりが抱える秘密をのぞき見しているような気分に。
他人は自分の一面しか見てないし、
自分の中にある色々な面は自分自身にすら分からない。
人間が抱えている怖ろしいものを
垣間見たようでドキドキしました。

トリックにはコロッとだまされてしまった。
分かってから読み返すと、
ちょっぴり矛盾点があるような気も?
でも、読んでいる間は十分に楽しかったです。

森博嗣さんの本は初めて読んだのだけれど、
コジマケンさんのイラストのイメージが
すっかり焼きついてしまった。

詩的な文章はちょっとニガテだけれど
ストーリは面白かったので、
コジマケンさんのイラストのイメージなしで
森博嗣さんの他の本を読んでみたい気になりました。



『奥様はネットワーカ - Wife at Network』
スージィこと内野智佳は、
某国立大学工学部化学工学科の秘書。
彼女の勤める大学周辺で暴行傷害事件が多発。
智佳の周辺でも不気味な出来事が続き、
友人のルナも被害に遭ってしまうが…。
それぞれに秘密を抱えた6人の視点で
連続殺人事件を追う、
ちょっとフーガな新感覚ミステリィ。

参考:「BOOK」データベース

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