★4つ。

嫌で嫌でたまらないから、
イグアナを「ヤダモン」と名付けた樹里。
世話が面倒で捨ててしまおうと思ったり、
爪が刺さって「いってえなっ!」と叫んだり。
けっして「いい子」じゃない樹里がすごおくリアルで、むしろ好き。
けっこう複雑な小学生の人間関係もリアル。
同級生の日高くん、いい味出してます。

ヤダモンのせいで
喧嘩ばかりしていた樹里と両親の気持ちが
だんだん変わっていく様子がとっても自然で、微笑ましい。

ペットを飼う人間の身勝手さと、それでも愛しく思う気持ち。
きれいごとばかりじゃないけど、
それでも捨てたモンじゃない人間の姿が
イグアナを通して描かれていてほのぼのとした気持ちになれます。
「小学校高学年向け」となっているけど大人が読んでもじーんとくる。

ゆったりとした時間の中で生きているグリーンイグアナ。
ヤダモンと一緒に寝たら見られるという緑の夢、
すごく気持ちよさそうで見てみたい。
爬虫類はニガテなんだけど、
もしかしてもしかすると実物はかわいいのかも、
って気がほんのちょっとしてます。



『イグアナくんのおじゃまな毎日』
11才になった樹里。
欲しくもないのにもらってしまった
誕生日プレゼントは、
「生きている恐竜」イグアナ。
25度以上40度以下の温度で飼わねばならず、
成長すると、2mの大トカゲになるという…。

参考:「BOOK」データベース

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★4つ。

「…食べものってのはね、
おいしーい、って思って食べなきゃいけないの。
痩せようと思って食べるとか、まずいと思いながら食べるとか、
健康にいいって理由だけで食べるとか、そんなのだめだめ。
食べものの神さまが怒って、絶対に仕返ししてくんの。…」(作中より)

美味しいもの、好きですか?
私はだいだいだい好きです。

切ない話、あったかい話、若い人の悩み、大人の悲しみ。
食べものがある風景と、そこにいる人の想いがさりげなく、
でも繊細に描かれています。
みんなどこにでもいそうな普通の人たち、
自分のことのように共感したり、
友人の食卓をのぞいているような気分になったり。

話は少しずつリンクしていて、
前の話にちらっと出てきた人が次の主役。
関係ないようでいてどこかで繋がっている色んな人生、
それらのすべてに食べものがある。
どうせなら美味しく、
大切に思いながら食べたいなあ、と思える本。

作者の食べものへの愛情をひしひしと感じます。
ベターホーム協会が再現したレシピはみんな美味しそう。
自分と似た登場人物が食べた料理を再現してみる、
なんて楽しそうです。



『彼女のこんだて帖』
恋の痛手をなぐさめたラムのハーブ焼き、
好きな人ができるたび作るお菓子、
専業主婦の憂鬱を救うシチュウ…。
15編の短編と、登場する料理を再現した
詳しいレシピ付きの2度おいしいこんだて帖。

参考:「MARC」データベース
/出版社・著者からの紹介

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★5つ。

“ホルモー”に振り回される
どうにもパッとしない京大の男子学生・安倍、
ファッションセンスゼロの帰国子女・高村、
ひねくれてるけどいい味出してる楠木、

万城目学さんの『鴨川ホルモー』
登場人物たちはみんな一途で真面目で純情で、
だからこそすれ違ったり空回ったり。
京大出身ならずとも、その若さがなんとも懐かしい。

ホルモーの謎、これがなかなか分からない。
安倍と同様、なんだか分からないまま
とにかくホルモーって何か知りたくてならなくなってしまった。
そして分かったその正体…
これが相当、好きな世界で。
青竜・玄武・白虎・朱雀、その世界観に私は弱い。

ほろ苦い大学生活とホルモーの奇想天外さ、
2つの魅力でぐいぐい読めます。

文章に感じられるさりげないおかしみに
時々笑いがこみ上げてしまう。
読んだ後はほっこりとした、暖かい気分になりました。

そしてホルモー、
京都の学生だったならぜひとも参加させて頂きたい。
「匂い」がすれば、の話だけども。  



『鴨川ホルモー』
このごろ都にはやるもの、勧誘、貧乏、一目ぼれ。
ふと渡されたビラ一枚、腹を空かせた新入生、
出向いた先で見たものは、
世にも華麗な女(鼻)でした。
このごろ都にはやるもの、協定、合戦、片思い。
祇園祭の宵山に、待ち構えるは、いざ「ホルモー」。
恋に、戦に、チョンマゲに、若者たちは闊歩して、
魑魅魍魎は跋扈する。
「鴨川ホルモー」ここにあり!

参考:「BOOK」データベース

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★4つ。

エッセイでファンになったk.m.pさんの絵本。
ちっちゃなちっちゃな“さるむし”、
その辺にいるのかもしれないな、という気になります。
色づかいをぐっと抑えているところも
“さるむし”に似合っていて好き。

ただ、ラストの「さるむしへ…人間より」は一瞬、
あれ、“さるむし”の存在を
人間は誰も知らないんじゃ無かったっけ?と違和感を感じてしまった。
最後まで“さるむし”の独り言、
メッセージ部分は“さるむし”が自分で気付く、
という形のほうがすっきりした気がします。

すぐそばにいるものに全く気付かない人間、
認められたくてあがく“さるむし”
両方とも何かが足りない。
とても短いお話の中に大きなことが含まれていて
読み終わってからじわじわと“さるむし”が心を占めていくような。

ラストはちょっぴり違和感があったけど、
それでも何度も読み返したくなる絵本です。  



『さるむし。』
さるむしって、なんですか? どこ? わかんない。
あまりにも小さくて、
誰にも気づいてもらえないさるむし。
それでも人間に認められたくって、一生懸命、
自分の存在を主張してみる。

参考:「MARC」データベース

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★4つ。

ややこしい!
「鉄鼠の檻(てっそのおり)」は薀蓄が難しかったけど、
「絡新婦の理(じょろうぐものことわり)」は事件そのものが
すっっごく複雑でややこしい。
それでもすごく面白かったのは、
次々に起こる事件と暴かれる人間関係に引き込まれてしまったから。
「魍魎の匣(もうりょうのはこ)」以来の一気読みでした。

巧みに行動をコントロールされている登場人物たち。
その人の弱いところ、
隠し通したい暗い部分を刺激されて
「蜘蛛」の思うがままに操られてしまった彼らはあまりにも悲しい。
かと言って「蜘蛛」を憎みきることもできない…
結局は「蜘蛛」自身も、
自分ではどうにもならないものにあらがっていただけなのでは、
と思うのです。

気付かないうちに「何か」に操られる彼ら、
それは現実の人間の姿にも重なる。
彼らを見て悲しい… と思うのは
そのまま自分のことでもあるのかもしれません。

ラストとなるべき犯人と京極堂との会話が
冒頭部分にいきなり描かれているのがとっても印象的。
でも、最後まで読んでもスッキリとはいきません。
謎がいくつか残っていて
結局、蜘蛛は何をどうしたんだ??とすごーく気になっています。

すぐ読み返す気力は無いけど、そのうちじっくりと、
相関図でも書きながら読み直してみたいものです。



『絡新婦の理(じょろうぐものことわり)』
当然、僕の動きも読み込まれているのだろうな-
2つの事件は京極堂をしてかく言わしめた。
女学校に拠る美貌の堕天使、
血塗られた鑿(のみ)をふるう目潰し魔。
連続殺人は八方に張り巡らせた
蜘蛛の巣となって人を搦め捕る。
中心に陣取る「蜘蛛」は誰なのか。
理に巣喰うは最強の敵-。
京極堂、桜の森に佇(た)つ。

参考:出版社・著者からの紹介

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★2つ。

自分の中でだいぶ御馴染みになってきた、図書隊の面々。
ベタ甘なのもだいぶ慣れて
「たまにはこんな甘~いのもいいかなー」と思ってきました。

でも正直、お話は今回あまり好みではないです。
「図書隊は正義の味方じゃない」と繰り返し書かれているけれど、
章ごとに登場する敵役があまりにも分かりやすく「悪」。
それをすぱーんとやっつける部分が
こんなに簡単に収まるものか?とちょっと違和感。

社会問題が織り込まれた骨太さが好きなところなので、
単純な「善VS悪」ではない、図書隊の今後の姿を知りたいと思います。
あと1冊(別冊はあるけど)、ラストがどうなるのか期待。



『図書館危機』
図書館は誰がために-
王子様、ついに発覚!山猿ヒロイン大混乱!
玄田のもとには揉め事相談、
出るか伝家の宝刀・反則殺法!
そしてそして、山猿ヒロイン故郷へ帰る!?
そこで郁を待ち受けていたものは!?
終始喧嘩腰でシリーズ第3弾、またまた推参。

参考:セブンアンドワイ

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