★4つ。

仕事について、結婚について、
会社について、子供の頃について…。
色々なことが身の周りをぐるぐるしていて、答えが無い。

k.m.pの本気な言葉で語られている、たくさんの「ぐるぐる」。
かわいらしい絵と細かい字がいっぱいで
読むのにちょっと時間がかかるけど、
k.m.pと一緒にじっくり「ぐるぐる」しながら読みたい本。

「普通」ってなんだろう、
「普通」でいることがそんなに大事なの?っていう2人の呟きに
共感したり、自分はちがうなーって考えたり。

世間の「普通」に縛られるのもイヤだけど、
自分の「普通」を他人に押し付けることもしたくない。
どんなことだって「自分で決める」ことが大事なのだ。 



『ぐるぐるなまいにち。』
先がみえない。不安なまいにち。
ぐるぐる悩んで、答えを見つけたと思っても、
またおんなじように悩みは続く。
自分が自分でいるために、
色んなことがぐるぐるぐるぐる。

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★3つ。

図書館戦争シリーズ、
本編はこれが最終巻。
前作はあまり好みではなかったのですが、4冊目は楽しめました。

“表現の自由”がしっかりと軸になっていて、
原点回帰している印象。
もう1度初めのワクワク感を味わうことができました。
主人公・郁が作家・当麻を守ろうとするところはちょっと感動。

ただ、“国際テロ”という大惨事の扱われ方が少し安易に感じました。
図書館に直接関わってくるのは
「小説の中の描写はどこまで現実に影響を与えるのか?」
という問題だけだとは言っても、
テロを利用しているかのような印象があったのが少し残念。

“ラブ”の部分はとにかくベタ甘、激甘!
ちょーっと恥ずかしいながらも楽しんでしまいました。
主人公・郁の想い人・堂上は冒頭からいきなり甘~くて、
この人こんな性格だっけ?
と一瞬違和感を覚えたけど
少女マンガを読むように「そーゆーもんだ」という感覚でいると、
それはそれでよいかな、と。

少しご都合主義ではあるけれど、
勢いがよくて楽しめるこのシリーズにふさわしいスッキリした終わり。
相当はちゃめちゃな設定は割り切ってしまえば楽しめる。
甘~いのが好きでもニガテでも、
本好きならばぐっとくる箇所が多々あるシリーズです。



『図書館革命』
年始、原子力発電所を襲った国際テロ。
それが図書隊史上最大の作戦の始まりだった。
テロの手口にそっくりな小説を書いていた
作家・当麻-遂にメディア良化法が
最大の禁忌に手をかける。
「作家の創作活動の禁止」
-図書隊は良化法の横暴を阻止できるのか?!

参考:日販MARC

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★4つ。

ほんとにほんとに複雑です。
自作していた相関図、線があちこち交差して
ほとんど真っ黒になってしまった。
だけど最後にはきっちりまとめられ、
そうだったのか!という驚きとスッキリ感が味わえました。

トリックにはかなり無理があるし、
ラストに至る道筋はドタバタしていて現実味は無い。
それでも面白かったのは登場人物に魅力があるから。
特に今回は、いつも以上に京極堂に注目。
これまでちらちらと垣間見えていた過去が語られ、
京極堂の苦しみや榎木津・木場との友情、
そしていつも罵ってばかりいる関口への気持ちが少し見えて
そうか人間らしいじゃないか京極堂!
と情が湧きます。

久々にクローズアップされた関口が
あまりにも気の毒な立場でちょっと心が痛かった。
こんな目にあってこの後大丈夫なんだろうかこの人は。

1冊1冊が長いうえ続きもまだある京極堂シリーズ、
登場人物に感情移入したことがあるなら
とりあえずここまで読んでみるのがいいのではないかと思います。
これでダメなら次は読まない、という感じで。

私自身は次も読む気満々。
人間らしさを感じられた京極堂と友人達、
この後どんなふうに生きるのか、とても気になります。



塗仏の宴―宴の始末(ぬりぼとけのうたげ うたげのしまつ)
昭和二十八年、裸女を殺害して、
木に吊すという事件が発生。
犯人として逮捕されたのは、
当時世間を騒がせた猟奇犯罪に
ことごとく関係者として連なっている作家、
関口巽だった。
「多分僕がやった。
僕が木に吊るして逃げるところを
自分で見ていたのだから」。
「宴」の始末はいよいよ本書にて明らかになる。

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★4つ。

6つの妖怪の物語は、
“主役”と言うべき人物も関わる事件もまったく違う…
だけど、事件と事件との間に少しずつ関連性が見えてきて
事件の底にはいったい何があるのか、
関口ならずとも「知りたいです」と答えてしまいそう。

以前に登場した人物がずらずら出てきて、
京極堂シリーズ通して読んでいると「おぉ、あの人も!」と嬉しくなります。
新登場の人物もたくさん、とにかく人数が多い多い!
その分、人間関係もややこしくって
相関図を書きながら読んでました。

今までは事件に対し冷静にふるまっていた京極堂、
けれど今回ばかりは“京極堂の事件”かもしれない。
彼が決して語らない、過去や心が見えてきそうでドキドキします。

ややこしさ・長さ・無理のあるトリック、
それら全てを飲み込んででも、とにかく真実が知りたくなる。
とにかく「始末」を読まなくっちゃ。



『塗仏の宴―宴の支度(ぬりぼとけのうたげ うたげのしたく)』
昭和二十八年春。小説家、関口巽の許に
舞い込んだ奇怪な取材依頼。
伊豆山中の集落が住人ごと消え失せた-。
「知りたいですか」。郷土史家を名乗る男は囁く。
「知り-たいです」。
答えた男女は己を失い、昏き界へと連れ去られた。
十五年を経て宴の支度は整い、
京極堂を誘い出す計は成る。

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★4つ。

昔の日本の女性って、こんなにパワフルだったのか!
学生時代に学んだ日本史、活躍するのはほとんど男性。
女性は意志を持たない飾り物…
なんて、とんでもない!
生き生きしていて元気が良くて、
現代の女性も適わないほど。

「できるかぎり資料に忠実であることを心がけ…
 その結果、どうしてもこうなる、
 ということだけを書いたつもりなのですが、
 それがかえって従来の通説とは
 ちがった結論をうみだしてしまったのです」(本文より)

初版は1978年、
その後の研究でまた違ってきていることも。
(この本に書かれた春日局については、
作者自身が別の本で「まったく違った」と書いていたような…)

けれど永井さんの目から見た女性は
欠点もあるけどかわいらしくて、
ただの名前でしかなかった人々が人間らしく感じられます。

世界史が好きな方は、「歴史をさわがせた女たち 外国篇」をどぞ。
こちらは日本の女性以上にスケールがデカイ!
どちらもおすすめです。 



『歴史をさわがせた女たち 日本篇』
歴史をつらつらながめてみると、
日本の女性は案外強い。
篤姫、淀君、北条政子、持統天皇、
清少納言、出雲のお国、紫式部―
日本史上有名な女性33人をとりあげ、
キュウクツな歴史の定説を覆し
のびやかな実像を描きだした女性日本史。

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★4つ。

『鴨川ホルモー』の続編、と言うか、
ホルモーに関わるオムニバス。

『ホルモー六景』のテーマは若者達の“恋”。
でもコテコテの恋愛ものというわけではなく、
ホルモーの謎があちこちに散りばめられていて
前作にハマった人にはたまりません。

恋愛部分は実に爽やか。
片思いや付き合う前の緊張感、
別れた人への複雑な感情、などなどが
清々しく描かれていて気持ちがいい。

『鴨川ホルモー』にちらっと出てくるエピソードが書かれていて
おお、そうだったのか!と驚く話もあれば、
新たな秘密・新たな展開がありそうな話も。

特に続きが気になる話は「同志社大学黄竜陣」。
これってつまり、えー?!続きはー?!

万城目学さん、
編集の方に「このまま終わることは許しませんっ!」と言われているそうな。
インタビューより)

私だって許したくない!
続きが出るまで、勝手に話を色々考えちゃいそうです。



『ホルモー六景』
このごろ都にはやるもの、恋文、凡ちゃん、二人静。
四神見える学舎の、威信を賭けます若人ら、
今日も京にて狂になり、励むは御存知、是れ
「ホルモー」。
このごろ都にはやるもの。元カレ、合コン、古長持。
京都の街に咲き誇る、百花繚乱恋模様。
都大路に鳴り渡る、伝説復古の大号令。
変幻自在の第二幕、
その名も堂々「ホルモー六景」、ここに推参。

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★5つ。

4つの短編、なんだけど2話目を読み出してとまどった。
どうやら主人公は1話目と同じ人、
だけどちょっとおかしな部分があるよ?
森見登美彦さんの『四畳半神話大系』
4つの話はどうやら4つの平行世界で起きていることのよう。
同じ部屋に住む同じ人、
ちょっとした選択で運命がどう変わるのか。

『太陽の塔』と同じように、
格調高い文章で語られるしょーもない思考。
大真面目な主人公と
ばかばかしい出来事のギャップに笑ってしまいます。
登場人物も相変わらず一癖ある人ばかり、
近くにいたらちょっと困るけどなんだかとっても愛おしい。

4つの話の中に同じ文章が何度も出てくるので、
そのへんはちょっと飽きちゃうかも。
けれど、どこが同じでどこが違うのか、
話が上手くできているので興味深くてぐいぐい読めます。

「あの時、こうしていれば…」なんて幻想を抱きがちだけど、
結局は同じ人間、
たいして変わらない人生なのかも。
だとすると、
今ここにある人生を楽しんだほうがずっと得。
本人にとっては悲劇でも、
傍から見ると喜劇でしかなかったりして。
そんな風に自分を客観的に見て、笑っちゃったほうが人生楽しいや、
と読み終わってちょっと肩の力が抜けました。



『四畳半神話大系』
大学3回生の春までの2年間を思い返してみて、
実益のあることなど
何一つしていないことを断言しておこう-。
この見るに堪えない状況は、
どこまで遡れば取り返せるのか。
京都の街の四畳半、大学生の奇妙な生活。

参考:「MARC」データベース

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