★4つ。


「自分で確定申告をする」となると
たとえ経理の経験があっても疑問がたくさん出てくるもの。
『日本一やさしいフリーのための確定申告ガイド―「白色」「青色」両対応!!』
「そもそも、確定申告って何?」など
超初歩的な疑問から分かりやすく教えてくれます。
帳簿作りの基本、決算時の具体的な手順などなど、
自由業者1年生さんからベテランさんまで幅広く役立ちそう。

「家族の扶養範囲内でいたい」「ちょっとアルバイトをした」など
色々なパターンに対応しているのも心強い。
自分に合った具体的なアドバイスが見つかります。
青色・白色、両方に対応しているのも助かる。
収入が少ないうちは簡単な白色申告で…っていう方、
きっとたくさんいるだろうし。

専門家の方が書いた確定申告本は、
教科書的でちょっと硬いものが多い気が。
『日本一やさしいフリーのための確定申告ガイド』は
ライターであるはにわきみこさんが
経理素人の目線で説明してくれているから
分かりやすくて具体的に役立つし、
文章が硬くなくてするする読める、という感想。
ユルい感じのイラストやマンガエッセイにホッとして、
「私もできる!」と勇気づけられます。

ユーウツだった確定申告が気楽に感じられました。
今年は何とか終わりそう。
来年はもうちょっと早めに、
この本片手に気楽に取り組もうっと。



『日本一やさしいフリーのための確定申告ガイド―「白色」「青色」両対応!!』
おかえりなさい、私のおカネ。
還付金96万円をゲットした節税ライターが
「カンタン申告のコツ」を伝授!
2008‐2009版税制改正に完全対応。

参考:「BOOK」データベース

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★3つ。

角田光代さんの小説に出てくる人々はみな、
どこか社会からふわふわと漂っている、という印象。
だけどなぜか、読み終わった後の感想はずいぶんちがう。
『薄闇シルエット』は“圧倒的リアル”が
心に痛いほどだったんだけど、
『みどりの月』は登場人物たちの行動が
あまりに突拍子も無いように思えるのです。

「みどりの月」、南の周りの3人は悪人というわけじゃない。
でも、やる気の無さが身勝手さとなり
読んでいて南と同様、イライラというか、モヤモヤというか…。
そしてもっとモヤモヤするのが、イライラしながらも完全に拒否せず
いつの間にか状況を受け入れていく南。
はっきり決別するのかと思いきや、
常識の枠組みからかなり外れた行動を選んでしまう南の
心の動きがよく理解できずに戸惑ってしまいました。

けれど、そのモヤモヤ感にこそなぜか惹き付けられてしまう。
思うままにならずにイラつくのは、
“こうあるべき”という理想の姿があるから。
すべて許して理想の姿なんて捨ててしまったら、
理想からも自由になってどんな行動でも選べる。

すべてを受け入れることと、
すべてから解放されることが南に同時に起こっているみたい。
状況はちがうけど、「かかとのしたの空」の主人公にも
それは起こっているように思えます。
そんなふうにすべてから解放されたい、でもそれは駄目…
そんな気持ちが読んでいる自分にあって、
だからこそモヤモヤして、気にかかるのかも。

『みどりの月』、単行本が出たのは1998年。
今まで読んだ角田光代さんの小説、
書かれた年代によって読後感がずいぶんちがいます。
リアルで共感できるのは
『薄闇シルエット』のようにここ数年の小説だけど、
妙に心に引っかかる『みどりの月』のような話も
また読みたくなってしまいそうです。



『みどりの月』
恋人のキタザワのマンションで
同居することになった南。
ところが、そこにはキタザワの
遠い親戚マリコとその恋人サトシが住んでいた…。
成り行きまかせで始まった
奇妙な共同生活「みどりの月」、
若い夫婦があてのないアジア放浪に出る
「かかとのしたの空」。
明るい孤独とやるせない心をうつしだす作品集。

参考:「BOOK」データベース

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★4つ。

着物を気軽に楽しみたい!
…ともう何年前から思っているやら。
けれど柄合わせが難しそうだったり、
決まりごとがたくさんあったりしてちょっと面倒…。

でも、『はじめての私の着物』を読むと
「着物、いいなあ」って
単純な気持ちがよみがえってきました。

河村一子さんがネットや本を駆使して
着物を楽しむようになる様子が語られています。
自己流で面倒なことは省略したり、失敗したり。
そんな繰り返しは親しみが持てて、
私も着物デビューできるかも!と励まされます。

かわいい着物写真がいっぱいで、
着物欲がふつふつ湧いてきます。
おとなしすぎず奇抜すぎず
洋服を着るのとそれほどかけ離れていない、
けれど独特の色や
柄の組み合わせはしっかり楽しんでいる。
洋服育ちの人に受け入れられやすいセンス、という感想。

着物のお値段が控えめなのも良いところ。
ネットやリサイクル屋さんなら、着物は決してお高くないのね。
(ショップ情報は古いことがあるかも)
着付けの仕方、帯結びも
写真とイラスト付きで載っていて参考になります。

「着物のルール」なんて
少々無視しちゃってもいいじゃないか!と思える本。
それでも躊躇しているのは、
かわいい着物がいっぱいで
ハマるとどんどん欲しくなってしまいそうだから。
自分の物欲に火が点くのがオソロシイのだ。



『はじめての私の着物』
ゼロから着物をはじめる本。
着物を着たい。けど…と、
あと1歩が踏み出せないあなたに。
きれいな写真とかわいいイラストで
着物の着方、買い方、楽しみ方を
手取り足取り紹介します。

参考:「BOOK」/「MARC」データベース

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★4つ。

京極堂シリーズの番外編、榎木津礼二郎が主人公の第2弾。
探偵・榎木津、相も変わらず傍若無人で破天荒で、痛快です。

前作『百器徒然袋―雨』からの語り手である「僕」。
ようやく「本島」という名前が判明したけど、
扱いはやっぱりひどいもの。
つい榎木津に関わっては振り回されてしまう本島は
やっぱりちょっとヘンな人で、
悲惨な目に合っていても笑えてしまう。

短編集ですがそれぞれが関連しています。
化け猫がモチーフとして使われていて
榎木津のにゃんこ好きがよく分かる、
猫飼いとしてはそれだけで親近感が湧いてしまう。
(たとえ化けても猫は憎めない猫ばか。)

京極堂シリーズ本編で登場した人物や『今昔続百鬼 雲』の沼上、
知っている人がちょこちょこと登場してくるのがうれしい。
(沼上は『今昔続百鬼 雲』の時よりキャラが立っている!)
そして敵として現われる、やはり見知った癖のある人物。
あの人を敵に回して大丈夫なの?
とちょっとドキドキしてしまったけど、
天下無敵の榎木津礼二郎が負けるわけはないのだ。

罠にかけられた榎木津の下僕たち、
彼らがどうなろうとまったく気にしていないような榎木津や京極堂。
読んでいる途中の感想は、彼らがあまりにも冷たいような。

けれど、最後は暖かい気持ちになれます。
榎木津の知らなかった一面に心が動かされる。
京極堂が最後にぽつりと言う一言、
それを聞いて本島が思ったことがじわりと沁みます。
ようやく本当に榎木津一味になれたみたいで、
よかったね、本島…ってますますひどい目に合うのだろうけど。



『百器徒然袋―風(ひゃっきつれづれぶくろ かぜ)』
調査も捜査も推理もしない。ただ真相あるのみ!

眉目秀麗、腕力最強、
天下無敵の薔薇十字探偵・
榎木津礼二郎が関わる事件は、
必ず即解決するという。
探偵を陥れようと、「下僕」の本島らに仕掛けられた
巧妙な罠。
榎木津は完全粉砕できるのか?

参考:「BOOK」データベース

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