★4つ。

京極堂シリーズの番外編、榎木津礼二郎が主人公の第2弾。
探偵・榎木津、相も変わらず傍若無人で破天荒で、痛快です。

前作『百器徒然袋―雨』からの語り手である「僕」。
ようやく「本島」という名前が判明したけど、
扱いはやっぱりひどいもの。
つい榎木津に関わっては振り回されてしまう本島は
やっぱりちょっとヘンな人で、
悲惨な目に合っていても笑えてしまう。

短編集ですがそれぞれが関連しています。
化け猫がモチーフとして使われていて
榎木津のにゃんこ好きがよく分かる、
猫飼いとしてはそれだけで親近感が湧いてしまう。
(たとえ化けても猫は憎めない猫ばか。)

京極堂シリーズ本編で登場した人物や『今昔続百鬼 雲』の沼上、
知っている人がちょこちょこと登場してくるのがうれしい。
(沼上は『今昔続百鬼 雲』の時よりキャラが立っている!)
そして敵として現われる、やはり見知った癖のある人物。
あの人を敵に回して大丈夫なの?
とちょっとドキドキしてしまったけど、
天下無敵の榎木津礼二郎が負けるわけはないのだ。

罠にかけられた榎木津の下僕たち、
彼らがどうなろうとまったく気にしていないような榎木津や京極堂。
読んでいる途中の感想は、彼らがあまりにも冷たいような。

けれど、最後は暖かい気持ちになれます。
榎木津の知らなかった一面に心が動かされる。
京極堂が最後にぽつりと言う一言、
それを聞いて本島が思ったことがじわりと沁みます。
ようやく本当に榎木津一味になれたみたいで、
よかったね、本島…ってますますひどい目に合うのだろうけど。



『百器徒然袋―風(ひゃっきつれづれぶくろ かぜ)』
調査も捜査も推理もしない。ただ真相あるのみ!

眉目秀麗、腕力最強、
天下無敵の薔薇十字探偵・
榎木津礼二郎が関わる事件は、
必ず即解決するという。
探偵を陥れようと、「下僕」の本島らに仕掛けられた
巧妙な罠。
榎木津は完全粉砕できるのか?

参考:「BOOK」データベース

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