★3つ。

京極堂シリーズを読み終わり、
京極夏彦さんの別のシリーズを読み始めました。
巷説百物語シリーズ、
やはり“妖怪”がたくさん出てきます。

同じく“妖怪”が登場しても、
巷説百物語シリーズは京極夏彦さんいわく
「京極堂シリーズの裏返し」。
人の心にあるどろどろとしたものに
妖怪の名を付けて祓い落とし、事件を解決する京極堂シリーズ。
対して巷説百物語シリーズは、どうにもならない事件を
妖怪の仕業にしてしまうことで決着を着けるもの。

巷説百物語シリーズの犯人は、
心に巣食う妖怪を祓うことができなかった人々。
妖怪を祓って真相が明るみに出たとしても、
誰も幸せになれないところまでこじれてしまった事件ばかり。
だからこそ、真相は曖昧なままに
残った人々に“妖怪の仕業”と思わせて
事件の傷を癒す御行一味が必要なのかもしれない。

どちらが好みかと言うと、
今のところ京極堂シリーズのほう。
「なぜこんなことをしてしまったのか」という
犯人の心を知りたく思うので、
それにはあまり触れていず、
触れていても短編なこともあって
あまり納得できなく感じてしまう
巷説百物語は少し物足りなく思ってしまった。

それでも、事件を妖怪の仕業にしてしまう
御行一味の手際は実に見事。
キャラの特徴もシリーズを追うごとに
どんどん際立っていくような予感。
続きにやっぱり期待してしまいます。



『巷説百物語(こうせつひゃくものがたり)』
怪異譚を蒐集する山岡百介は、
雨宿りに寄った山小屋で
不思議な者たちと出会う。
御行姿の男、垢抜けた女、初老の商人、
そして、なにやら顔色の悪い僧-。
闇に葬られる事件の決着を
金で請け負う御行一味。
彼らが操るあやかしの姿は、
人間の深き業への裁きか、弔いか-。

参考:「BOOK」データベース

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