★3つ。

※いつもより少し、ネタバレ多めです。

『鴨川ホルモー』『ホルモー六景』は京都、
『鹿男あをによし』は奈良、
そして『プリンセス・トヨトミ』は大阪。
関西ってどこを取っても小説の舞台になりやすい
味のあるところだなあ、
とちょっと羨ましくなってしまう。

今回も“秘密”の正体がなかなか分からず、
気になってたまらなくなってしまいました。
半ばまでは説明が多くて時間がかかったけど、
途中からは一気読み。
大阪のイメージにうまくハマって、
心がほっこりする素敵な話でした。

…なんだけど、『鴨川ホルモー』『鹿男あをによし』に比べて
ちょっと腑に落ちない点が残ってしまった。

“秘密”があまりに大き過ぎて、
いくら何でも守り続けるのはムリでは…と感じてしまう。
反発する人、もっといっぱいいるような。

キャラはそれぞれ魅力的なのに
うまく動ききれていないような印象も。
特に調査官の1人・鳥居、
面白いキャラなのに最後まで蚊帳の外なのがちょっと残念。

1番引っかかったのは、私の勝手なイメージが原因。
私の中の「ねね」像が
『プリンセス・トヨトミ』のねねと一致しなくて。

私のねね像、「茶々」と対立し
大坂の陣でも静観していた、というもの。
そのイメージだと、ねねが茶々の血筋のために…
という行動はすんなり飲み込めなくて。
茶々とは協力していた、というのが近年の説らしいですが
1度抱いたイメージはなかなか崩れず…
そのイメージ抜きにしても、
「豊臣の血筋」と一言で言って
女性側の血筋をあまり考慮に入れていない、
男性目線の伝説だなあ、と感じてしまいました。

こう書くと不満ばかりのようですが、
全体的にはとっても面白かったのです。
「何かアホなこと」を真剣にやっている男たち、
強く優しい女たち。
舞台が大阪でなくては成立しなかった、そして
ムリがあるけど大阪ならもしかして…と思わせられる話。
大阪の方はどんな感想なのかな、
少し見たところでは悪くない印象のようだけど
ちょっと話を聞いてみたい。

万城目学さん、好きで面白かったからこその☆3つ。
『鴨川ホルモー』のような、
ヘンだけどクスクス笑えて説得力のあるお話を期待してます。
次はどこが舞台になるのだろう?
北海道ではないだろうなあ、残念ながら。



『プリンセス・トヨトミ』
このことは誰も知らない。
5月末日の木曜日、午後4時のことである。
大阪が全停止した。
長く閉ざされた扉を開ける“鍵”となったのは、
東からやって来た3人の調査官と、
生まれたときから西にいた2人の少年少女-
いや、この場合、2人の少女というべきか。
前代未聞、驚天動地のエンターテインメント、
始動。

参考:「BOOK」データベース

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