★4つ。

yom yom(ヨムヨム) 2008年3月号を買った時と同じく、
小野不由美さんの十二国記シリーズ目当てで買った
yom yom(ヨムヨム) 2009年10月号。
連作はあるみたいだけど、小説もエッセイ等もすべて読み切り。
毎回買わなくてもいいし、気が向いた時に
色んな作家さんの短編をパラッと読めます。

yom yom(ヨムヨム) 2009年10月号の特集は
「誰もがすなる日記」。
日記にまつわる様々な文章が収録されています。

中でも面白かったのは、
角田光代さん・川上弘美さん・山本文緒さん、
3人の作家さんたちの日記にまつわる対談。
同じ作家さんでも日記をつけていたりいかなったり、
日記小説や人の日記を読むのが好きだったり好きじゃなかったり。
女流作家の対談、という固いイメージではなくて、
女どうし気楽におしゃべりをしている雰囲気が楽しい。

高山なおみさんの夏日記『八月の日々ごはん』も楽しかった。
食べるの大好きだから、
人が何を食べたか書いてある日記、好きなんです。

タイトルだけで笑ってしまったのは
森見登美彦さんの富士登山日記
『この文章を読んでも富士山に登りたくなりません』。
…確かに、あんまり登りたくならない。

そして、目当ての十二国記『落照の獄』。
傾きかけている柳国に現われた凶悪な犯罪者。
彼をどう裁くべきか苦悩する官吏の話です。

小野不由美さんが描く人間は、
どうしてこんなに迫力と説得力があるのだろう。
裁判員制度のことも浮かんできて、
異世界である柳国だけど他人事では全く無い。
十二国記で度々語られる「国が傾く」とはこういうことか…
とぞわぞわしながら読んだけど、
じゃあ、今、日本も傾きかけているんじゃないの?
と思ってますますぞっとしてしまった。
心の闇、人間の怖さや苦悩が静かな迫力で語られています。
柳国がなぜ傾きかけているかは謎のままだったけれど…
十二国記の続き、早く読みたいよ!

何か読みたいけど長いのはちょっとな、という時に
実によくハマってくれるyom yom(ヨムヨム)。
小野不由美さんの最新作が載っているか
チェックは欠かせないけれど、
それ以外の時でも時々買って楽しみたいな、という感想です。



yom yom((ヨムヨム)2009年10月号
手軽な文庫で読書に親しんでいる読者に向けた、
「読む」楽しみをもっと拡げるためのヨムヨム雑誌。
2009年10月号はいつもよりちょっと厚めで、
内容も充実。
趣の異なるさまざまな小説、
エッセイ等は全編読み切り。
お好きな作家、気になる頁からお読み下さい。

参考:新潮社公式HP/Amazon

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