★5つ。

最近、書いた人の素顔がちょっと見えるような
日記式の小説やエッセイに惹かれます。
yom yom(ヨムヨム) 2009年10月号に載っていて良かった
料理研究家の高山なおみさんの日記、読んでみました。
『日々ごはん〈1〉』は、2002年2月から8月までの日記です。

“料理研究家”というと、明るくて元気、いつだって前向き。
きちんとしていて、華やかで…といったイメージがありました。
『日々ごはん〈1〉』はそんな印象を
気持ちよく崩してくれた、という感想。

やたらと呑んでは酔っ払い、休みの日は惰眠をむさぼる。
1人の食事はサッポロ1番だったり、スケベな夢を見たり、
人にはあまり言わないようなそんなことも
高山なおみさんはあっけらかんと書いています。
ちょっぴり自由奔放で、肩に力が入っていない自然な人。

料理に対する愛情、
美味しいものに対する愛情がとっても深いのがよく分かる。
高山なおみさんがさらっと作る料理は季節感に溢れていて、
野菜の美しさやお魚の艶々した感じが目に見えるよう。
頑張って作る料理じゃなく、
ちょっとだけ凝った、でも日々のごはん。
メニューを書いてあるだけで食欲がそそられます。

文章も味があってなんだかいい。
少し日本語が乱れていたりするけれど、
それがとっても瑞々しい。
人の名前や関係性は分からないことが多いけど、
高山さんが何を感じたか、なんかは
短いながらも丁寧に書かれていてよく分かります。
個人の日記だから分からないことがあって当然、という部分と
人に何かを伝えようとする部分が
心地よいバランスで、最後まで気持ちよく読めました。

高山なおみさんのHP「ふくう食堂」でも
『日々ごはん』は読めるけれど、
ちょっとした合間にちょこちょこっと読むのが楽しい。
続きもやっぱりHPより本で読みたいなあ、と思います。



『日々ごはん〈1〉』
吉祥寺にあったレストランKuu Kuuの
シェフを務めながら、取材カメラに追われ、
雑誌のレシピ作りに夜なべする。
スタッフの良きお姉さんとして人生相談にのったり
本に涙して目をはらしたりしながらも、
淡々と過ぎていく日々…。
ささやかな出来事を丁寧に拾い集めた
料理家の飾らない日常。
「おまけレシピ」もついてます。

参考:「BOOK」データベース /
出版社・著者からの内容紹介

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日々ごはん〈1〉

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