★4つ。

『日々ごはん〈1〉』に続き、料理家の高山なおみさんの本。
高山なおみさんが、好きな人に
ご飯を作ってあげながら話をしています。
ミュージシャンのハナレグミが登場してちょっとびっくり。

『たべる しゃべる』
写真は写真、文章は文章、とまとまっていて
ちょっと見づらく感じたけれど、
長野陽一さんの写真を大切にしたこのスタイルがよいのかも。
本の中に写真集があるようだな、という感想。

美味しそうな料理がたくさんあるのに、
実際に食べているシーンがあまり語られていないのが残念…
と最初は思いました。
だけど読み進めるうちに、この本の主役は料理ではない、
ということに思い当たりました。
主役は料理でも高山なおみさんでもなく、
高山なおみさんがご飯を作ってあげた人々。
対談集ではなく、高山なおみさんの視点で語られていることで
その人たちの魅力や個性が浮き彫りになり、深い印象が残ります。

その中で1人をあげるなら、『日々ごはん』に度々登場する
高山なおみさんのダンナ様、スイセイさん。
写真で、変わった髪形の人がいるなあ、と思っていたら
スイセイさんだったのがびっくりで思わず笑ってしまいました。
発明家だったんだ!広島訛りだったんだ!という事実も新鮮。
「みい(=高山なおみさん)なんかより
もっと料理が上手な人は、ごろごろおるじゃろう?」
奥さんが人気料理家であるということを
実にさらっと受け止めているスイセイさん。
ご夫婦ともに力が抜けた自然体な人なんだなあ。

お料理上手で家族にも喜ばれて…というのが、
私が今までイメージしていた華やかな料理研究家の姿。
だけど高山なおみさんは、ダンナ様に
「家族としては、奥さんが料理家っていうのは、けっこう迷惑じゃ」
と言われている、とさらっと言ってしまうし、
料理を作りに行っても、その人の作ったご飯を食べたくなって
作ってもらっちゃう(もちろん、高山なおみさんも作ってたけど)。
肩に力を入れない暮らしと魅力的な人々、
そこにそっと寄り添っている季節感を大切にした料理。
生活に欠かせない「食べる」ということを
飾り過ぎず、当たり前に大事にしている感覚がありました。
“料理研究家”というよりは“美味しいものを愛する人”。
レシピそのものも美味しそうだけど、
高山なおみさん自身に惹かれます。

担当編集者さんいわく、 『たべるしゃべる』は
「食べるときのシチュエーションまで含めたレシピ本。」
魅力的な人々と料理がある風景が
じっくりと素直な言葉で描かれている。
そんな風景の一部になりたくなって、
高山なおみさんが「料理を作ってあげたい」と
思う人になりたいな、と思いました。



『たべる しゃべる』
素材の持ち味を引き出すレシピと
食欲をそそる文章で人気の料理家、
高山なおみさんが身近な人々のもとに
ごはんを作りに行きました。
相手の家や仕事場にて台所を借り、
食べたそうなものをみつくろう。
料理をほおばりながら、
唇からこぼれた様々な物語。
美味しい料理と人々の魅力が詰まっています。

参考:「MARC」データベース/Amazon内容紹介

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コメント
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本の感想・レビュー記事へのコメント
高山なおみさん、私も大好きです。
いつの間にかスイセイさんも、
よく知っている人のような
気がしてくるから不思議ですよね。
このブログを私のブログで紹介させていただきました。
始めたばかりのささやかなブログですが。。
また遊びにきます!
2010/05/10(Mon) 19:48 | URL  | sae #-[ 編集]
>saeさん
初めまして!
高山なおみさんのエッセイ、最近すっかりハマってます。
スイセイさん、まるでお会いしたことがあるかのような
気分になってしまいますよね。
ブログを紹介して頂き、ありがとうございますっ<(_ _*)>
私も遊びに参りますね。
今後もよろしくお願い申し上げますっ。
2010/05/10(Mon) 22:38 | URL  | Run #-[ 編集]
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