★3つ。

なんとも不思議なお話でした。
作者のこばやしユカさんは
(少なくともこの本が書かれた'91年頃には)
コピーライターで、雑誌『Hanako』などにエッセイを連載していたらしい、
くらいしかネットで検索してもよく分からない…。
それでよけいに不思議に感じるのかも。

『今度の悪魔とどうつきあう』には、
都会に生きる“変なヒト”たちの
ちょっと奇妙な情景が描かれています。
ストーリーと呼べるほどのストーリーはない。
曖昧な世界をなんとなく楽しんで読めたのは、
こばやしユカさんが選ぶ言葉がキライじゃないからだと思う。
章のタイトルも変わってて、

SCENE8
どこかで、なにかが起こってる。
どこかがどこかへ紛れ込む。
気づかぬわたしは、今日も無邪気に、
自分の夢を生みおとす。
コケコッコ。

なんて、章のタイトルとは思えない文章が並んでます。
ちょっと不思議な感覚の言葉たちが、
奇妙にふわふわした世界を作り出している。
本全体が夢の中の光景のよう、という感想。

「気がついたら、ヒントばかり。
わたしは、ぐるりととりかこまれてる。
…見つからない、見つからない。
ヒントばかりでゴールがない。…」

このお話自体が、ヒントばかりでゴールがないみたい。
日常なんてこんな感じで、
答えなんてないんだよなあ…っていう気がしてきました。

ストーリーを楽しむことも小説の醍醐味だけど、
『今度の悪魔とどうつきあう』では
何も起こらず、答えもない世界に漂う感じを楽しみました。
ふわふわ読むのがちょっと楽しい、ヘンな小説。 



『今度の悪魔とどうつきあう』
ケーキにおのれの心象風景を
デコレーションとしてほどこす諌足よし江。
いつも3Dメガネのおおかみくん。
問題があるとワンピースに閉じこもる
真昼野けいこと、
都会に生きる変なヒトとの交遊録。
  
参考:「MARC」データベース

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