ストロベリーショートほか、色んな作家

★3つ。

素樹文生(もとぎふみお)さんを知ったのは
村上春樹さんの小説をトリビュートする企画の1冊
『回転木馬のデッド・ヒート RMX』で。
企画も内容も興味深い本でした。
素樹文生さんは小説よりも、
アジアへの旅行記や日記エッセイが多い方なのですね。
そんな中、帯に書かれた
「いちご風味の星新一?」という言葉にも惹かれ、
ショートショート作品集『ストロベリーショート』を読了。
 
思った以上に短く、さらりと読めます。
とんとんっと勢い良く、あっさり終わるのが心地いい。
かつての星新一愛読者としては
そこまでのインパクトは無いな…と思いつつ読んでいたのだけれど、
ショートショートに登場する人物たちが実は絡んでいる?
って思った時点で思わず読み返してしまった。
微妙な絡みが上手いなあ。
都会的というのだろうか、
登場人物に対し作者がべたべたとしていない。
どこか渇いた目で、それでも緩やかな愛情を持って
見守っているようだ、という感想。

“ストロベリー”というと、
個人的には女の子っぽいかわいらしいイメージがありますが、
素樹文生さんの『ストロベリーショート』は
それよりかなり大人びたショートショート。
小ぶりで気軽にポンッと口に含むことができるけど、
甘味よりも酸味がちょっと強くて、油断できない。
いちごはいちごでもそんな風に、
一筋縄では行かないイメージです。



『ストロベリーショート』
ガールフレンドを募集中の僕(職業・作家)が
デートすることになったのは、
読者であり、超能力者でもある「うららちゃん」。
ゴルフの時だけ現われるじいちゃんの霊。
甘酸っぱくて、少し不思議な話が29編。
『ダ・ヴィンチ』連載を単行本化。
参考:「MARC」データベース
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