★3つ。

『今度の悪魔とどうつきあう』のどこか不思議な感じに惹かれ、
また読んでみたこばやしユカさんの本。
『ひとりになると冷蔵庫』、これまたやっぱり不思議です。

「ダイエット」「エンプティ」「エスケイプ」の
3作の短編からなる『ひとりになると冷蔵庫』
「ダイエット」は、最近すっかり太ってしまったナリコちゃんが
学生時代の友人・ショーコちゃんと再会して
さまざまに諭される話。
ショーコちゃん曰く、太ったということは
“煩悩”に負けている、ということ。
彼女が語る様々な“煩悩”についての話は
何となく分かるような、でもよく分からないような、
それで結局どうすればいいの?って
話を聞いているナリコちゃんと同じような気持ちになります。

それでも、なんだかズキンと来るものがある。

「…人は、自分で望んだように動いていくものなの。
どうしても回避したいと思ったことにだけは、
ぜったいにならないものだわ。
だから、それはナリコちゃんにとって
“最低”なものでは決してないと思うのよ」

煩悩に負けることを選び、
自分をプチ地獄に落としているのは自分自身。
よく分からないまま、
とても重ーいことを言われてしまったような気もします。

「エンプティ」はすごーく短いけれど、
なんとなくあまり後味がよくなかったな。
「エスケイプ」は29才、“はんぱなとしごろ”の女性の
日常のひとこまを切り取った、解答も何も無い情景。

『今度の悪魔とどうつきあう』と同じように、
何も起こらず、何の答えもない世界。
「ダイエット」では重たいことを言われたような気もするけれど、
“物語を楽しむ”というより“言葉の流れを楽しむ”、という感想。
こばやしユカさんが選ぶ言葉が合わなければ
まったく好きじゃないかもしれないけれど、
私はわりとキライじゃないです。



『ひとりになると冷蔵庫』
あなたの旅立ち(ダイエット)は、
あなたの冷蔵庫のとびらから始まります-。
「ダイエット」「エンプティ」「エスケイプ」の3編。
こばやしユカが生みだした、
はじめてで不思議なダイエット小説。

参考:「BOOK」データベース

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