告白ほか、色んな作家

★3つ。

映画でも話題になった湊かなえさんの『告白』
読んでいる時は続きが気になって、
どうなるのかドキドキしながら一気読みしました。
次々に語り手が変わり、
事件の全貌が明らかになっていく作りはよくできている…
けど、噂で聞いていた通り、後味は良くないです。
良くない、というか、救いも悲しみも無く
後に残るものが感じられないな…という感想。

その理由は、登場人物たちに
人間らしさを感じられなかったからだと思います。
最初に登場する「悠子先生」はまだ
表面には現れない大きな悲しみや苦しみ、
憎しみがあるのだろう…と思えるけれど
その後出てくる人たちがあまりにも理路整然としている印象。
冷静すぎて、それぞれ主張はちがうんだけれど
性格の違いをあまり感じない。
特に中学生たち、もう少し感情的になったり
文章が乱れたりするんじゃないかなあ、と感じてしまいます。

彼らの言い分はあまりにも身勝手。
その身勝手さや自己愛は、まるっきり理解不能というわけでもない。
けれど、それを抑えて、乗り越えてこそ人間でしょう?
そんな自己主張ばかりしていると世の中全員犯罪者になっちゃうよ?
という感じで、共感はできないし、したくない。
展開も、なんだか“衝撃的”にしようとして
死をずいぶん簡単に扱っているなあ、というのが正直な感想。
読んでる時はハイスピードな展開で楽しめたけど、
もう1度読みたい気分にはなれません。

ただ、もしも自分に子供がいたら
違う感想を持つかもしれないな、と思います。
娘を殺されてしまった悠子先生の気持ちは、
私には想像しきれない感情なのだろう、と。

今の自分は一歩引いたところから登場人物たちを見ているけれど、
悠子先生を始めこの中の誰かに共感してしまったら…
今は共感できないけれど、
自分の中の「身勝手さ」を「正義」に置き換えて徹底的に追求したら、
彼らのようになる可能性も無いわけじゃない。
それが少し怖ろしくて、これ以上共感したくない、
と遠ざけてしまう所以かもしれません。



『告白』
「愛美は死にました。
しかし事故ではありません。
このクラスの生徒に殺されたのです」
-我が子を校内で亡くした
中学校の女性教師による
ホームルームでの告白。
次々と変わる語り手たちによって、
事件の全体像が次第に語られていく。
文庫には映画『告白』の
中島哲也監督インタビューを特別収録。

参考:「BOOK」データベース

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コメント
久々、に珍しくこちらから登場!
( *・ω・)ノヤァ

今年読んで後悔した本のナンバーワンになるかもという本でしたわん。
私これ、入院中にベッドの上で読んだんだよね(笑)(差し入れの本だったの)

浅い。 もうこの一言に尽きる感じだったわん。
いろんな所の描き方のバランスが悪い感じがしたし。

どういう風に?ってもう読み返す気もないから
即ブックオフにたたき売りましたワナ
(;^_^A

>白湯さん
コメントありがとうございますっ!( *・ω・)ノヤァ

うーん、読み返す気はしないですね~。
登場人物が結局みんな同じように身勝手だなーと感じるのは
白湯さんの言うとおり、描き方のバランスが悪いからかも。

本屋さんで映画の映像流したりしてて気になったんだけど、
作られたインパクトしか感じられなかったっす。ザンネン。

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