★4つ。

森見登美彦さんの『夜は短し歩けよ乙女』で、
黒髪の乙女と先輩が古本市で探していた絵本が
ペーター・ニクルさんの
『ラ・タ・タ・タム―ちいさな機関車のふしぎな物語』
マチアスという男が造った真っ白い小さな機関車が、
旅に出た彼の後を追って冒険するお話です。
乙女が愛した絵本はこれか!と嬉しい気分で読みました。

商品情報で絵が出てこないのが残念無念。
(Amazonに行けば表紙は見られます!)
絵はビネッテ・シュレーダーさん、
細かいところまでしっかりと丁寧に描かれていて、
かつ画面いっぱいに景色が広がる大胆さもある絵。
冷たさと暖かさ、固さとやわらかさ、
両方を感じる独特な味わい。
眺めているだけで想像が膨らんでいきます。
真っ白な小さな機関車がぐんぐん走っていく絵は、
黒髪の乙女ならずともつい見入ってしまう美しさです。

そして、ストーリーも美しい。
主役は人間ではなく小さな機関車だけど、
これって実は“愛”のお話じゃないかなあ、という感想。
マチアスを追う機関車を心から応援したくなる。
その冒険にわくわくし、ピンチにはどきどきして、
子供の頃のように純粋に読むのが楽しかった。
心がほっかり暖まります。

ラ・タ・タ・タムって不思議なタイトルだと思っていたら
機関車が走る時の音だったのね。
黒い大きな機関車だと「ガタンゴトン」ってイメージだけど
「ラタタタム、ラタタタム」っていう音は軽やかで、
真っ白な小さい機関車によく似合う。
リズミカルに声に出してみると
楽しい気分になりますよ(実験済み)。




『ラ・タ・タ・タム―ちいさな機関車のふしぎな物語』
ちびの発明家・マチアスが造った
真っ白い小さなお嬢さん機関車。
旅に出たマチアスを追って、
機関車の冒険が始まります。


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コメント
ラ・タ・タ・タム―ちいさな機関車のふしぎな物語

本の感想・レビュー記事へのコメント
はじめまして!
ラ・タ・タ・タム。。。に反応して思わず書き込ませて
いただきました。
好きな絵本の一冊なのです。
本狂いで、読んでいない本を手元に積んでいないと、
寂しくなる性分です。
ジャンルはなんでも好きですが一番多いのが絵本&
児童書かも。

Runさんの「はじめまして」にある文章を拝見して、
同じだなぁと頷いています。
右サイドバーのお好きな著者作家さんの中には私の
お気に入りの名前もチラチラ見えて楽しくなりました。
ゆっくり拝見させていただきます。
今後ともどうぞよろしく!!
2010/10/21(Thu) 12:17 | URL  | けい #PbbxASrw[ 編集]
>けいさん
はじめまして、コメントありがとうございます!
ラ・タ・タ・タムは森見登美彦さんの本がきっかけで読んだのですが、
きれいで暖かい絵本でとても好きになりました。
絵本&児童書、私も大好きです。
ほんわか暖かかったり、意外とシュールだったり、
奥が深いなあ…と思ってます。

私も読む本が無いと落ち着かなくなってしまいます。
読みたい本を手元に摘んでおくと嬉しくなりますよね♪
けいさんのブログにも遊びに行かせていただきますっ。
どうぞよろしくお願いします!
2010/10/21(Thu) 16:11 | URL  | Run #-[ 編集]
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