★4つ。

心が通じ合っているとはとても言えない夫婦の、
幸せなような淋しいような、
でも間違いなく平和な日常。

人の心が特に理由もなく揺れ動くこと、
自分にも説明できない感情が
細やかに繊細に描かれています。

江國さんはニガテ、という友人が
「抽象画を見てるみたいで…」と言っていて、
うまい表現だなーと思ったけど私はそこが好き。

でも、この本に出てくる旦那さんは好きになれん。
 



「私と別れても、逍ちゃんはきっと大丈夫ね」
そう言って日和子は笑う、くすくすと。
笑うことと泣くことは似ているから。

結婚して10年、
幸福と呼びたいくらいな愉快さと、
うすら寒いかなしみ。
日々たゆたう心の動きをとらえた、
美しくて少し怖い連作短篇小説集。

参考:「BOOK」データベース 『赤い長靴』
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赤い長靴

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