★5つ。

アニメにもなってる超有名シリーズの第一作。
戦いの描写は生々しいし、
上巻はとにかく、ひたすら、話が暗い。
人間の利己的な部分をこれでもか、と言うほど見せつけられる。
危うく挫折するところだったけど
“つまらない”とか“難しい”で挫折しかかったわけじゃなく
陽子の体験がまるで
我がことのように思えて本当に辛かったのです。

でも、その辛い描写があるがゆえに
陽子が自分の生き方を改めようとする箇所は
実に説得力があって感動もの。
人は自分次第で生き方を変えることもできるんだ、とつくづく感じました。
登場人物たちの言葉は
ヘタな啓発本より心に沁みる。
自分を真に悔い改めて生き方を変えるのは難しく、
それをしようとする陽子の強さは眩しい。

そして実に緻密な世界設定に参った。
小説は想像の世界だからこそ、齟齬があると
「あれ?」と思ってあっという間に現実世界に引き戻されてしまう。
十二国記シリーズは読んでいる間、現実に戻る暇が無い。
気付けば異界にどっぷりハマってしまってました。

けしてけして子供だましのファンタジーではありません。
壮大でありながら緻密、圧倒的です。

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「あなたは私の主、お迎えにまいりました」

ケイキと名のる男が突然現われて、
陽子を連れ去った。
海に映る月の光をくぐりぬけ、
辿りついた地図にない国で
陽子を待ちうけていたのは
異形の獣たちとの戦いだった。
「なぜ、あたしをここへ連れてきたの?」
陽子を異界へ喚んだのは誰なのか?
帰るあてもない陽子の孤独な旅が、いま始まる。

参考:「BOOK」データベース 『月の影 影の海』
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