★4つ。

ふとした瞬間に滑り落ちる“すきま”。
大切なともだちがいて、
ずっとそこで暮らしていたような懐かしさがあって…
でも、行くのも帰るのも自由にはできない。

江國香織さん著、こみねゆらさんイラストの
『すきまのおともだちたち』
ファンタジーではあるけれど
不思議な世界で冒険をするわけではなく、
穏やかで優しい日常といろいろな違いを乗り越えた友情が
じわっと心に沁みてきます。

子どもの頃からの友人はいても、子どもの時の友人には2度と会えない。
当たり前で少し淋しくて、素敵なことであるはずの“変わっていくこと”が
“すきま”では当たり前ではなくて。

「過去の思い出って淋しいのね。それに悲しい。
じれったくもあるし、絶望的でもある」(本文より)

変わること、変わらないこと、どちらが淋しいことなんだろう。
少し切なさを感じる不思議な友情を味わいに
“すきま”に落ちてみたくなりました。

こみねゆらさんの淡い絵と
江國香織さんの淡々としているのに優しい文章がぴたりと合って
読む人を“すきま”に連れて行ってくれます。

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『すきまのおともだちたち』
『MOE』連載に加筆・修正。挿絵はこみねゆら。
「過去の思い出って淋しいのね」
旅先で出会った勇ましい女の子と私との
いっぷう変わった友情の物語。

参考:「MARC」データベース
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