2008年11月11日 (火)

“天然”という言葉すら超越した素直さで、
身の危険には“おともだちパンチ”で立ち向かう闘志を持ち、
“オモチロイこと”に無我夢中になる強い好奇心があって、
お酒を飲ませればまさしく底無し。
強烈なインパクトの持ち主なのに
自分が個性的だなんてちっとも思ってない、
「黒髪の乙女」がとってもかわいいっ。
そして「黒髪の乙女」に恋してしまった「先輩」は
男臭い妄想にどっぷり浸りながらも相当純情。
“ロマンチック・エンジン”が稼動してしまうともう止まらない。
古本市で彼女と同じ本に手を伸ばして、
なんてコテコテな妄想を真剣に考えている「先輩」、
ヘンな人だけどやっぱりなんだか可愛げがある。
「先輩」と「黒髪の乙女」が代わるがわる語る構成。
どちらも森見登美彦節、
格調高い言葉でばかばかしいことが大真面目に語られていて、
じわじわ笑えて癖になってしまう文章なのです。
日常からいきなりファンタジーに飛んでしまう不思議な世界、
唐突に感じて戸惑うところも。
それでもこの文章、この世界、この癖が
なんとも好きです。
第1章から第4章、春夏秋冬と過ぎた1年。
それぞれの季節感がありありと感じられるのもいいところ。
1年を過ごした「先輩」と「黒髪の乙女」、
彼らの今後もちょっと気になるところです。
↓の評価ボタンを押してランキングをチェック!

私はなるべく彼女の目にとまるよう心がけてきた。 「偶然の」出逢いは頻発した。 我ながらあからさまに怪しいのである。 「ま、たまたま通りかかったもんだから」 という台詞を喉から血が出るほど繰り返す私に、 彼女は天真爛漫な笑みをもって応え続けた。 「あ!先輩、奇遇ですねえ!」 キュートで奇抜な恋愛小説in京都。 参考:「BOOK」データベース 『夜は短し歩けよ乙女』 |
このブログ記事のトラックバックURL
夜は短し、歩けよ乙女萌え度 ★★★青春度 ★★★各所でおもしろいと評判だった本書。読み始めてみると、たしかに!この主人公の少女がなんともいえずキュートで、間抜け、愛らしい。独特の世界観。これぞ小説青春ファンタジー。小難しい小説なんかぶっとばせとばかりに...
2009/02/10(Tue) 06:14:18 | 書を捨てず町へ行こう
| おうちで本を読む。 |





