★5つ。

“天然”という言葉すら超越した素直さで、
身の危険には“おともだちパンチ”で立ち向かう闘志を持ち、
“オモチロイこと”に無我夢中になる強い好奇心があって、
お酒を飲ませればまさしく底無し。
強烈なインパクトの持ち主なのに
自分が個性的だなんてちっとも思ってない、
「黒髪の乙女」がとってもかわいいっ。

そして「黒髪の乙女」に恋してしまった「先輩」は
男臭い妄想にどっぷり浸りながらも相当純情。
“ロマンチック・エンジン”が稼動してしまうともう止まらない。
古本市で彼女と同じ本に手を伸ばして、
なんてコテコテな妄想を真剣に考えている「先輩」、
ヘンな人だけどやっぱりなんだか可愛げがある。

『夜は短し歩けよ乙女』
「先輩」と「黒髪の乙女」が代わるがわる語る構成。
どちらも森見登美彦節、
格調高い言葉でばかばかしいことが大真面目に語られていて、
じわじわ笑えて癖になってしまう文章なのです。
日常からいきなりファンタジーに飛んでしまう不思議な世界、
唐突に感じて戸惑うところも。

それでもこの文章、この世界、この癖がなんとも好きです。
第1章から第4章、春夏秋冬と過ぎた1年。
それぞれの季節感が
ありありと感じられるのもいいところ。

1年を過ごした「先輩」と「黒髪の乙女」、
彼らの今後もちょっと気になるところです。



『夜は短し歩けよ乙女』
私はなるべく彼女の目にとまるよう心がけてきた。
「偶然の」出逢いは頻発した。
我ながらあからさまに怪しいのである。
「ま、たまたま通りかかったもんだから」
という台詞を喉から血が出るほど繰り返す私に、
彼女は天真爛漫な笑みをもって応え続けた。
「あ!先輩、奇遇ですねえ!」
キュートで奇抜な恋愛小説in京都。

参考:「BOOK」データベース

↓の評価ボタンを押してランキングをチェック!
素晴らしい すごい とても良い 良い
関連記事
コメント
夜は短し歩けよ乙女

本の感想・レビュー記事へのコメント
コメントを投稿
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可
 
トラックバック
夜は短し歩けよ乙女

本の感想・レビュー記事へのトラックバックURL
夜は短し、歩けよ乙女萌え度 ★★★青春度 ★★★各所でおもしろいと評判だった本書。読み始めてみると、たしかに!この主人公の少女がなんともいえずキュートで、間抜け、愛らしい。独特の世界観。これぞ小説青春ファンタジー。小難しい小説なんかぶっとばせとばかりに...
2009/02/10(Tue) 06:14:18 |  書を捨てず町へ行こう