★3つ。

恋愛について、人生について、すごく素直に綴られたエッセイ集。
角田光代さんが生きることを楽しむために
どんなふうな心持ちでいるか、が分かります。

何にもとらわれていない人、という印象。
恋愛についても人生についても
古風なわけでも自由奔放なわけでもなく、
ちょうどその中間にいるような。
自分の周りにはこういう考え方の人はいない(と思う)ので
“共感”というよりは、こういう考え方もあるんだなー、と新鮮な感じ。

それでも自分とまったく相容れないわけではなく
人間はちがうようでいても、どこか淋しさを抱えながら
一生懸命生きているのは一緒だな、と思えました。
そしてところどころ、
そうかそう考えれば楽になるな…と思える言葉が。

「プータローが増えた増えたと言うけれど、
自分の人生にありがとうと言いたい人が
増えただけじゃないかと思ってしまう。」

人生を楽しんでいるけれど、
どこか淋しさがつきまとう感覚は小説の雰囲気とよく似ています。
廃墟ビルに入ってみた話、
小説の中にこのシーンが出てきたなあ、となぜかうれしくなったり。

これが初エッセイで、書いた時角田光代さんは24歳。
まだ学生感覚が残っている、
どこかに行く途中のような若さが感じられます。
このエッセイを書いた若い女性がどんなふうに大人になったのか、
次は角田光代さんの最近のエッセイを読んでみようと思いました。 



『愛してるなんていうわけないだろ』
空き地で花火をして大声で笑い、
言えなかったことや悲しいことを手紙に書き-。
時間を気にせず靴を履き、
いつでも自由な夜の中に飛び出していけるよう…
恋人のもとへ、タクシーをぶっ飛ばそう!

参考:「BOOK」データベース

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