★3つ。

2003年7月から20005年9月まで、
“ささやかな日常”について書かれたエッセイ。
章のタイトルが疑問形になっていて、
友達と話していてお題を出された時みたいです。
「あなたのおうちは散らかっている?」
「服の着分けをしていますか?」
私はどうかなー、と考えながら読んでいると
角田光代さんの言うとおり、お酒なんか飲みながら
だらだらと話しているような気持ちに。

『恋をしよう。夢をみよう。旅にでよう。』を書いた時の
角田光代さんと、今の私はほぼ同じ年。
そのせいか、以前に読んだ『愛してるなんていうわけないだろ』よりも
「そうだよねー」って感じるところがたくさんありました。

お化粧がめんどうなところは同じ、
恋愛の考え方はだいぶちがう、
ごはんを大切にするところは同じで
夏に海に行きたがるところはちがって…
なんて感覚はまさしく友だちと話している時と一緒。
みんな同じじゃない、でもまるきりちがう訳じゃない、
ごくごく普通に女友だちとの会話を楽しんだ気分です。

若さゆえのふわふわ感と、どこか淋しさがあった
『愛してるなんていうわけないだろ』に比べると
肩の力が抜けた雰囲気。
忙しい自分が嫌、と迷ったり悩んだりしつつも
それもまたアリか、と受け入れている緩やかさが心地いい。

「日々というのは、あまりにもあっけなく過ぎるくせに、
過ぎてしまうとずっと遠くにいってしまうものらしい」
(あとがきより)

あまりにもあっけなく過ぎる毎日の中で
浮かんでは消えていく思い。
取り上げられている話題は角田光代さんいわく「くだらないこと」だけど、
それこそが日常ってものだな、と
過ぎ行く日々が愛おしくなるようなエッセイです。



『恋をしよう。夢をみよう。旅にでよう。』
たのしいこと うれしいこと 悲しいこと 怒ったこと
ささやかな日常こそがいとおしい??
「飲み屋のちいさなテーブルで向き合って、
ゆるく酒を飲みながら、あるいはお茶を飲みながら、
だらだらと話をしているように読んでもらえたら、
私はいちばんうれしい。」

参考:出版社 / 著者からの内容紹介

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コメント
恋をしよう。夢をみよう。旅にでよう。

本の感想・レビュー記事へのコメント
こんにちは。
好きになった作家さんの著作を年代ごとに追って行く、
そして作家さんの感覚の変遷に触れる。

Runさんの楽しみ方とっても素敵だなぁって思います。
ほっこり、ゆったり、まるい。

そんな風に本を読む楽しみや、読んでる時の空気感
まで伝わって来るので、Runさんのレビュー読む度、
いい気分にさせてもらっています+.゜(n_n人)゜+.゜

角田光代さんって、良い意味でずっと転がり続け、
作品の密度なども深化している作家さんですよね。

また角田さんのエッセイが読みたくなりました!!
2008/12/17(Wed) 03:43 | URL  | ジーナフウガ #sAEroksE[ 編集]
>ジーナフウガさん
いつもいっぱいお褒め頂いて
お恥ずかしいやらありがたいやら(〃´・ω・`)ゞ♪

角田光代さん、今いっぱい読みたくって。
まだそんなに読んでませんが、
主人公とご自分の年齢をほぼ同じに設定していて
その分、年代によるちがいもはっきりしているなあ、
という印象です。

エッセイも楽しいですね!
私も角田光代さんのほかのエッセイ、読みたいです♪
2008/12/18(Thu) 03:58 | URL  | Run #-[ 編集]
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