2008年12月16日 (火)
★3つ。

2003年7月から20005年9月まで、
“ささやかな日常”について書かれたエッセイ。
章のタイトルが疑問形になっていて、
友達と話していてお題を出された時みたいです。
「あなたのおうちは散らかっている?」
「服の着分けをしていますか?」
私はどうかなー、と考えながら読んでいると
角田光代さんの言うとおり、お酒なんか飲みながら
だらだらと話しているような気持ちに。

『恋をしよう。夢をみよう。旅にでよう。』を書いた時の
角田光代さんと、今の私はほぼ同じ年。
そのせいか、以前に読んだ『愛してるなんていうわけないだろ』よりも
「そうだよねー」って感じるところがたくさんありました。

お化粧がめんどうなところは同じ、
恋愛の考え方はだいぶちがう、
ごはんを大切にするところは同じで
夏に海に行きたがるところはちがって…
なんて感覚はまさしく友だちと話している時と一緒。
みんな同じじゃない、でもまるきりちがう訳じゃない、
ごくごく普通に女友だちとの会話を楽しんだ気分です。

若さゆえのふわふわ感と、どこか淋しさがあった
『愛してるなんていうわけないだろ』に比べると
肩の力が抜けた雰囲気。
忙しい自分が嫌、と迷ったり悩んだりしつつも
それもまたアリか、と受け入れている緩やかさが心地いい。

「日々というのは、あまりにもあっけなく過ぎるくせに、
過ぎてしまうとずっと遠くにいってしまうものらしい」
(あとがきより)

あまりにもあっけなく過ぎる毎日の中で
浮かんでは消えていく思い。
取り上げられている話題は角田光代さんいわく「くだらないこと」だけど、
それこそが日常ってものだな、と
過ぎ行く日々が愛おしくなるようなエッセイです。

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たのしいこと うれしいこと 悲しいこと 怒ったこと
ささやかな日常こそがいとおしい??
「飲み屋のちいさなテーブルで向き合って、
ゆるく酒を飲みながら、あるいはお茶を飲みながら、
だらだらと話をしているように読んでもらえたら、
私はいちばんうれしい。」

参考:出版社 / 著者からの内容紹介
『恋をしよう。夢をみよう。旅にでよう。』
コメント
このブログ記事へのコメント
こんにちは。
好きになった作家さんの著作を年代ごとに追って行く、
そして作家さんの感覚の変遷に触れる。

Runさんの楽しみ方とっても素敵だなぁって思います。
ほっこり、ゆったり、まるい。

そんな風に本を読む楽しみや、読んでる時の空気感
まで伝わって来るので、Runさんのレビュー読む度、
いい気分にさせてもらっています+.゜(n_n人)゜+.゜

角田光代さんって、良い意味でずっと転がり続け、
作品の密度なども深化している作家さんですよね。

また角田さんのエッセイが読みたくなりました!!
2008/12/17(Wed) 03:43 | URL  | ジーナフウガ #sAEroksE[ 編集]
>ジーナフウガさん
いつもいっぱいお褒め頂いて
お恥ずかしいやらありがたいやら(〃´・ω・`)ゞ♪

角田光代さん、今いっぱい読みたくって。
まだそんなに読んでませんが、
主人公とご自分の年齢をほぼ同じに設定していて
その分、年代によるちがいもはっきりしているなあ、
という印象です。

エッセイも楽しいですね!
私も角田光代さんのほかのエッセイ、読みたいです♪
2008/12/18(Thu) 03:58 | URL  | Run #-[ 編集]
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