2008年12月22日 (月)

京極堂シリーズに登場する、
多々良先生を主人公としたサブストーリー。
妖怪研究のため、日本全国飛び回る多々良先生は
書斎派でなかなか腰を上げない京極堂と対照的な人物。
妖怪のことしか考えてない常識知らずのセンセイと、
多少は常識派だけどやっぱり妖怪好きの沼上のコンビが
行く先々でおかしな事件に巻き込まれます。
事件の中で、天才絵師・鳥山石燕が描いた
妖怪画の謎に迫っていきます。
だから主人公は妖怪馬鹿の多々良先生しか考えられない…
とは思うのですが、癖のある人物がたくさん登場する本編の中で
多々良先生はあんまり印象強くなかったのだよなあ…。
主人公となっているこの本を読んでも、
変人ではあるけれど正直あんまり惹かれない人物。
語り手の沼上も、「妖怪好き」以外にあまり特徴が無いような。
事件があっさりと解決してしまうのは
『百器徒然袋―雨』でも同じだけど、
あちらの主人公・榎木津はインパクトが強烈だし。
2人が妖怪研究のために訪ねた地方で、
戦後すぐの時代に日本が抱えていた「近代化」という問題が
浮き彫りにされているのは興味深かった。
けれど、どうにも物足りなさを感じてしまう。
“黒衣の男”京極堂が登場する最終話なんて、
もっともっと深い人間の感情がありそうなのに…とちょっと残念。
多々良先生と沼上のやり取りはユーモラスで笑えるけれど、
京極堂シリーズとして読むとちょっと違うな、と感じてしまいました。
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河童に噛み殺された男。神隠しに遭う即身仏− はたしてそれらは妖怪の仕業なのか? 断言するのは全身妖怪研究家・ 多々良勝五郎大先生! 戦後まもなく各地で発生する怪事件に 次々巻き込まれる妖怪馬鹿コンビの大冒険! 参考:出版社/著者からの内容紹介 『今昔続百鬼 雲 〈多々良先生行状記〉 (こんじゃくぞくひゃっき くも)』 |
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